さわのはな歳時記 2004年1月−

「初日の出」 2004.1    No64  
 とても穏やかな新年を迎えた。あんなにきれいな初日の出を家から見たのは生まれて始めてである。山形県は裏日本(最近はあまり使われない)にあるため冬は暗く、雪又は曇りの日が圧倒的に多い。そこで二十歳の頃私たちは、除夜の鐘がなり始めると地元の神社に集まりお参りし、福島県の松川浦まで初日の出を見るために何年も通った。車を連ね、夜通しかけて行くため現地に着いて眠ってしまい水平線から出る日の出を見逃してしまう事もあった。この初日の出ツアーは仲間の多くが結婚するにしたがって参加者が減り自然消滅してしまった。その代わりといってはなんだが子供たちから見放された影法師の年を越えての「年忘れコンサート」が定着した。「大晦日まで大変ですね。」とよく声を掛けられるのだが、おそば屋さんに押しかけ、お酒をちょうだいし、年越しそばをいただき、歌いたい曲を歌いまくり、帰りに朝風呂に入って帰ってくるという年越しは若い頃の「初日の出ツアー」をはるかに超えた魅力で、すっかり病み付きになってしまった。
 新しい年を迎え話題に上るのは今年の作柄の予想である。様々な方の話をお聞きしたのだがどうも今年も作柄は良くないと予想される方が圧倒的に多いようである。中には昨年の不作は序の口だと言い切る方もいる。さて、わがさわのはなの育ての親、鈴木多賀氏の唱える作柄の12年周期説でも一昨年を境に作柄の悪い年が多くなり申年は不作の年の方が豊作年を上回っており、きれいな初日の出のわりには厳しい年になりそうである。
 今年もさわのはなの情報交換の場として「さわのはなネットワーク」開く。栽培方法によって大きく差が出た昨年を総括することによって厳しさが予想される今年の天候を乗り越える糧を得たいと思っている。

「稲作小言」 2004.2    No65  

ヤレヤレ皆様   しばらくお耳を拝借しますよ
 私と申すは ずうっと昔の その また昔の神代の時代に 
  豊葦原より現れ出ましてそれより日本に広まりましたる お米であります

 飯にはもちろん 酒でも寿司でも 菓子でも味噌でも お米で作れば
 味わいよろしく 紙すく糊にも 布はる糊にも 調法いたして 無類のものなり 
  とげる時分に 出たる粉糠は 牛馬の食料
 風呂場に有用 肥料に要用  沢庵漬けには最も必要 
 糠味噌にも これまた同様

その茎わら 飢饉の食料 製紙の材料
 縄・みの・むしろに俵に叺に 草鞋に脚半に 農家のふき草
 垣壁なんどに 添えるはもちろん 貯蓄のたねもの 包んでおくなら
 温気は通さず 湿気も犯さず 焚きてはその灰 種々に必要
 腐敗しますりゃ 肥料に適当 そのほか効用 枚挙はつきせず

然るにこのごろ お米を廃して 肉食世界に 改良しなさる
 お説も聞いたが 肉食世界を 拒むじゃなけれど 獣類なにほど
 繁殖なすとも 値段が高くちゃ 下等の人民 食うことかなわず
  米なら三銭 四銭でたくさん
 穀類作れば一反二反の 僅かな田地の 収穫ものでも一戸の家内の
 四人や五人は 年中食して余りがあります
 牛馬を一頭育ててみなさい ある人申すに数年原野に 
  放牧するには一頭飼育に 六,七町余りの 地面を要すと
  ヤレヤレ皆様 よく聞きなされよ
 六,七町余に 一頭ぐらいを 飼うよなことでは 三千八百余万の人民
  匂いをかぐには 足りるであろうが
  食うには足るまい 足らざるときには肉類輸入し つまりは必ず お国の損耗
 
近年お米が 豊作続きで 安値であれども 安値であるとて捨ててはいけない
 十分はげんで 智力をつくして光沢味わい 最もよろしき 上等種類を多分に作りて 
  どしどし輸出し外国一般 その良き味わい 十分知らしめ
 肉食世界を 米食世界に 変ずるようにと 尽力するこそ 農家の職分
 皆様はげんで勉強しなされ 勉強なさればお金はどっさり 日本に充満 日本に充満

  明治二十年 船津伝次平 作

「米政策改革」 2004.3    No66  

 昨年一二月に米政策大綱が決定されたことにより、「あるべき米づくり」の実現に向けて、という名目のもとに今農村では各地域で話し合いが持たれている。名目の立派さとは裏腹に主たる内容は今までの減反をどう継続するかということであり、その内容も「話し合い」とは名ばかりの相変わらずのトップダウンの「説明会」となっている。「これからは生産者組織である農協などが主体なって」という事らしいが説明には自治体の担当者があたっておりこれもまた相変わらずのお上頼みの減反である。
このたびの米政策改革で大きく変わった点は外面は、今までの面積を配分していたものが数量で配分されること。しかも、もし豊作で配分された数以上を出荷した場合はその超過した数を翌年の割り当てから削減されるというものである。
 なかなかこれも厳しい条件なのだが、農家内部で問題になっている事は別にある。それは、数量の配分に面積や栽培方法が加味されることである。4ha以上の耕地を持つ農家には5%の数量の上積みがあり、さらに農薬や化学肥料を減らした栽培をしている場合はさらに5%の上積みが行われることになっている。今までの流れから見れば当然の事だが「一人はみんなのために、みんなは一人のために」をスローガンに何事も平等に行ってきた農村の組織に大きなショックを与えている。
 農業以外の業種では当たり前になっている資本の集積がようやく農業の分野にやってきたようである。大規模化を否定するわけではないが、農村では、道路や水路など生活に直接関係する環境を農家が中心になって守ってきた。農業者の減少とともにこれからこの環境をどのような方法で守ってゆくのか模索する時期になったようである。


「温湯消毒」 2004.4    No67  

 この冬の長井は積雪が多く平年に比べると遅い雪解けだが、農作業はいつものように始まっている。たんぼにまだ雪が一面にある三月下旬、種籾の準備が始まった。写真は温湯消毒といわれる熱で種籾の回りに付いている雑菌を消毒している様子である。
 普通は農薬を使って殺菌しているので、温湯消毒は無農薬で米作りをする私たちのような有機農業を行う者の専売特許のようなものだったが、安全な農産物を求める声に応えて行政が発行する防除基準などにも昨年からようやく登場した。温湯消毒は六十度という大変高温なお湯に種籾を入れるため、その温度管理が大変難しい、温度が低いと殺菌の効果が得られないし、高すぎれば種籾がダメージを受けて発芽しなくなる。また時間も十分間と大変シビアなものである。私たちも五年前からこの方法で種子消毒を行っているのだが当時はその技術が確立されておらず、失敗も経験した。
 この温湯消毒を行う前に塩水を使った比重選を行うのだが、この後、温湯消毒までの時間が長いと発芽に大きな影響が出ることが数年前に分かった。今では塩水選から一時間以内に温湯消毒を行うようにマニュアルが出来ているのだが以前はそれがわからず発芽率が大幅に落ち込んだ年があった。塩水選も大量になると時間も相当かかるので我が家では家族総動員で塩水選から温湯消毒まで役割を分担し流れ作業で一日がかりで行った。
 こうした有機農業から生まれた技術が公の機関で検証が行われ、マニュアル化されることにより多くの人が取り組み易くなることはうれしいことである。 

「申請書類」 2004.5    No68  


 春作業本番の時期となったが、田んぼでの仕事のほかになかなか煩雑な仕事が多くなった。それは、農産物や田んぼの認証のための書類の作成である。現在私たちが取得している認証は無農薬・無化学肥料栽培を3年続けた田んぼだけが該当する「有機JAS認証」、農薬や化学肥料を通常の半分以下の使用で受けることができる農林水産省のガイドラインに基づく「特別栽培農産物認証」そして基準は特別栽培農産物と同じ基準の「レインボープラン認証」と3種類がある。各々認証機関が違うためそれぞれに書類を提出する必要があるのだがこの様式が全く違っており同じようなことを何度も書くことになる。  
 今年から始まった新しい生産調整の個人への配分にはこうしたいわゆる「環境に優しい農業」に取り組んでいる人たちへの配慮が加味されるようになり、私たちの住む長井市の場合こうした認証を受けることによって減反の配分が5%〜20%減じられる措置が講じられる事になった。
 いままでもこうした配慮が全くなかったわけなく、無農薬・無化学肥料栽培に限っては自己申請で減反が緩和されていた。今回の制度の改正で緩和される対象範囲は広くなったのだが第3者による証明が必要になった。そこで今年からすべての田んぼをいずれかの認証に申請することにした。昨年と全く同じ農業をしているのに減反のためだけに書類作成の仕事が増えた。
特に特別栽培農産物の認証は農協など集荷業者を主に考えており、個人では申請することができないため生産集団を作る事になった。書類の種類も多く3つの認証でざっと70枚ほどの書類を準備する事になる。
 申請をすればそれで終わりというわけにも行かず、栽培報告やら販売実績の報告と一年中書類とにらめっこの状態がしばらく続きそうである。

「なまず」 2004.6    No69  

 何十年ぶりに見事ななまずを見た。発見場所は我が家から2kmほどの所、これから土地改良事業が計画されている所である。最近の土地改良事業は田んぼの区画を大きくするだけでなく、その地域の自然環境に十分配慮する事が義務づけられており「環境配慮情報協議会」なるものが行われることになった。協議会は対象地域の動植物、文化財を調査し保護すべきものをリストアップし工法など反映させるためのものである。私もその委員として魚類を担当し加わる事になった。魚の種類などは分かるわけもなく専門家の後をバケツを持ってついて行きメモをとったり、写真を写したりした。計画区域内十数カ所を網ですくって調べたのだが、ドジョウやフナなど一般的なものだけで唯一私たちを驚かせたのがこの大きななまずである。昔はまわりにもけっこういて、網ではなく釣りをして捕まえたことを思い出した。我が家のまわりは30年ほど前に土地改良が行われてからはコンクリートの川になり澱みがなくなってからはなまずはすっかり姿を消した。
 貴重といわれる魚は素堀(土でできた)の水路に住み、貴重な植物は湿地に生息する。こうした農業者が望む形と正反対の環境をどのように工法で反映してゆくのか大変興味深い。
 昔と違ってこうした土地改良事業の受益者の負担は1〜2割程度のものであり条件さえ整えば大変負担が少なく取り組めるのだが、いまだに土地改良が行われていないところは昔、台帳に載らない隠し田や面積が過小に登記されているなど曰く付きの場所が多い。今回の場所も大型機械に頼らなければできない農業になってしまい背に腹は代えられない状況に追い込まれているようである。さらに、条件の良いところでは道路などが整うことによって資産価値が何十倍も跳ね上がる事もある。
 自然環境も変わるだろうが、そこに住む人たちの変化も注目してみたい。


「カモのお手伝い」 2004.7    No70  

  昨年まで千葉から来たアイガモに除草をしてもらっていたのだが、仲間からの情報で近くでアイガモのふ化をしている所があることを知り今年から地元のアイガモに働いてもらっている。アイガモの働き具合は年によってだいぶ差があり、活動的な年はとても良く除草の効果が出るのだが、だめな年は自ら除草機を持ってカモのお手伝いに田んぼに入ることになる。はじめての地元産のカモということでちょっと心配もあったが、なかなかよく働いている。しかも大きくなるとうるさくて困るアイガモなのだが今のところ非常に静かである。「静かでよく働く」飼い主とはだいぶ違うと言われている。
 アイガモの代わりに動力除草機で田んぼをきれいにしてしまおうという試みが注目されている。数社が新型の除草機を発表しあちこちでデモンストレーションを行っている。名前もアイガモを意識してか「テラガモ」などというものもある。我が家にも注目される2社に来ていただいて実演をしてもらった。最新型ということで大変期待したのだが効果は今ひとつだった。そこで今年は導入をあきらめて手押しの除草機(写真右)でカモの取り残しを除草していたのだが、これがなかなかの重労働。そこで十数年前まで使っていた除草機(中央)を納屋の奥から取り出して動かしてみた。隅々まできれいにはならないものの思ったより具合が良い。カモのお手伝いをするにはこれで十分なようである。
 動力除草機の開発にお金をかければまだまだすごいものができそうなものであるが大ヒットの除草機でも年間の売り上げ台数が200台ということでは民間での資金の投入が難しいだろうし、有機農業者の数を考えると国に期待するのも無理のようである。アイガモと同じような働きをしてくれる除草機の登場までにはもう少し時間がかかりそうである

「酷暑」 2004.8    No71 

 連日35度近い暑さに襲われています。あまりの暑さに、仕事は朝飯前と午前中に行い昼食後に昼寝の時間をたっぷりとってお天道様が傾いてからまた外に出るという生活になっています。エアコンはおろか扇風機もいらなかった昨年と比べると同じ土地の夏とは思えない状況です。昨年は登場の機会が全くなかった我が家の地下水利用のクーラーも今年はフル稼働です。
 この暑さでもう穂が出揃いました。昨年から見れば10日ほど、平年よりも3〜4日早い出穂です。寒い日が続きほんとうに穂が出るのか心配した昨年と違い、収穫の期待が高まる夏です。早い出穂が手放しで喜べるかというとそうでもなくかえって管理作業が増えることになっています。あまり暑い日が続くと本来はお米の熟する方に向かう養分が稲の体力の消耗を補う方に向かいお米の充実度が落ちてきます。そうならないためには温度を下げるのが一番なのだが、指導で言われているような田んぼに水を流しっぱなしにするというようなことは現実には水の量が限られているためとても難しい事である。みんなが一斉にこんな事をやったら水路の水はあっという間になくなってしまう。そこでこまめな管理作業が必要になります。根の活力が落ちないように間断冠水といわれる土を適度な水分に保つための水管理を行っています。これがなかなか大変で面積が多くなると水路の水の状況が刻々と変わるため同じ田んぼに何度も通うことになります。
 あと1ヶ月ほどで米の良し悪しが決まってしまうので、自然の力から見れば微力であるができる限りの事をやって行こうと思っている。

「地割れ」 2004.10    No72  

 穂が出てから雨らしい雨が降らず写真のような大きな地割れが田んぼに出現した。稲刈りが始まってからは時々雨が降るようになったが、8月になってから稲の足しになるほどの雨が降ったことはなかった。
 収穫作業が大型のコンバインで行われるようになったため、収穫作業の時のぬかるんだ状態は避けたいと田んぼに水を入れることもできずこのような状態と相成った。加えて台風が早くから数多くやってきたため台風の大雨も予測しての管理だったのだが台風は風だけがやってきて一層乾きが進んだ結果となった。
 田んぼは一気に干しすぎると根に影響が出るため7月初めに一度水を抜き根を下に延ばす「中干し」という作業をしているのだが、このぐらい地割れがすると稲の根にも影響が出てくるはずである。一面に張り巡らされた根っこが地割れによって切断される訳であるから相当ダメージがあるはずなのだが、さて仕上がりはいかに。
 新聞などでは作況指数というものが発表され早々と103などどいう数字が一人歩きしている。山形県内は海沿いの庄内地方で台風の強風で海水が田んぼまで飛ばされて潮害で相当なダメージを受けた。私たちの住む内陸では台風の被害はほとんどなかったのだがちょっと暑すぎたため、発表された作況には届きそうもない感じである。特に穂が早く出た品種の暑さ負けがあり遅い品種ほど影響が少なかったようである。
 さて我がさわのはなであるが、出穂が早かったため収量は平年並には少し届かなかったものの近年にない高い分析機のスコアが出ており一安心したところである。ある人が「日照りでスイカに実が入らないなどと言うことはない」と言っていたが稲も中干しの効果もあり、私たちの想像以上に深く根を張り一生懸命頑張ってくれたようである。


「油断」 2004.11    No73 

 収穫が終わり第一回目の発送の準備に取りかかった10月初め、大変な事件が起きた。朝起きて、やけに今日はアイガモが静かなものだと思って小屋をのぞいたところもぬけの殻なのである。空を眺めるとカラスやトンビが群れをなして飛んでいる。これはやられてしまったと直感した。
 この5年間時々脱走したりするのはいたがこのように大量にやられたことはなかった。前日の夜に米の発送準備をしているときにアイガモの鳴き声が聞こえた、外をのぞいたのだが雨が降っていたため小屋まで行くことはしなかった。あの鳴き声がアイガモが発したSOSだったのだろうか。小屋のまわりを見るとネットが垂れ下がり、田んぼのあちこちにアイガモの体が散乱している。家族で手分けして集めてまわりようやくカラスやトンビは引き上げた。すでに田んぼでの役目を終え、解体されるのを待つ身とはいえども外敵にやられてしまうのは何ともかわいそうでつらいものである。
 次の日の早朝、作業場で仕事をしていると家のそばを流れる川(写真)の方からアイガモの声がする。行ってみると間違いなく我が家のアイガモが群れをなして泳いでいる。家族総出で捕獲作戦を行い、胸まで水につかりながら7匹のアイガモを救出した。
 どうやら追いかけられて田んぼに逃げたアイガモは全滅し、川の中へ逃げ込んだものだけが助かったようである。救出したアイガモは小屋の中に戻したのだが1週間ほど声を聞くことができなかった。よほど大きなショックを受けたに違いない。
 アイガモの先輩から「油断すると必ずやられるよ」と言われていたのだが順調に来ていただけに油断が生まれてしまった。
 野生の生き物は一度味をしめるとまた通ってくると言われている。来年は油断につけ込まれないように気を引き締めてかかろう。襲われて死んでしまったアイガモのためにも。 合掌。

食味コンクールv2 2004.12  No74 

食味コンクールv2
 十一月の中旬、うれしい知らせが届いた。昨年、金賞(第一位)を頂戴した「全国米食味分析鑑定コンクール」の本選に「はえぬき・どまんなか部門」で選ばれたとの連絡だった。
 昨年、たまたま隣町で行われたこの大会に実行委員としてお手伝いすることになり、ついでに出品したはえぬきが品種部門で金賞を頂戴した。今年も作付けしている各品種を出品したのだが、昨年と違い猛暑になった今年は全国的にレベルが上がることは確実で、会場が熊本ということもあり参加しないつもりでいたのだが連絡をもらい早速交通の手配をして熊本へ向かった。
 本選に残れる米は食味分析器という機械でスコアが高い方から総合部門では30点、品種部門では各品種3点程度選ばれる事になっておりエントリー総数が1100を越える中から本選に残るのは大変難しい事である。エントリーは私たちのように個人でする人もいるのだが、生産集団から選ばれて出品される米もたくさんありかなりレベルの高いものとなる。
 本選は30名の人が同じ条件で炊かれたお米を誰のものか分からない状態で食べる比べる感応試験を行い、うまいと思うものに投票しその数の一番多い人が金賞(第一位)となる。まったく単純なものなのだが全国大会のレベルになっても食べ比べるとその差が出てくるのがおもしろいところである。
私の米は機械の分析の結果を見ると昨年同様2番目。感応試験の結果は第一位。機械の分析結果が人間の五感と必ずしも一致しない。これがこの大会の、というよりも米作りのおもしろいところである。
 2年連続で金賞を頂戴したことで「まぐれ」でないことは実証されたようである。今度は主力品種の「さわのはな」での入賞を目指してがんばりたいと思っている。


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